ichiru はMADE IN JAPANのヴィンテージを集めている古着屋ですが、生産国という枠からはみ出すような日本の面白さがあるのではないか、とも思っています。MADE IN JAPANに縛られないもっとひろがりをもてる場所になるようなものとして「NIPPON VISUAL」という基準でもセレクトをしています。
日本製の洋服というのは、西洋の洋服の形をとりながら日本で作ったものです。
それは海外のものだけど日本の心が入った日本のものでもあります。どちらでもあってどちらでもないものが、確かにあると感じます。どちらでもないけれど、そこに確かな日本の心を感じるもの、それをNIPPON VISUALと呼ぶことにしました。
日本であって日本ではないもの。どちらでもありどちらでもないもの。不確かな面白さを楽しんで、受け止めて、取り込んでいける、日本の文化が常にそうしてきたような MADE IN JAPAN のお店でありたいと思います。
日本が日本のものに影響を受けて新しいものをうみ出すことがあり、日本が海外のものににふれて新しいものをうみだすこともあるでしょう。そして海外の側からしたらその国の心が入った日本だったり、日本の心が入ったその国のものに映るでしょう。いいものというのは影響し合うものだと思います。
セレクトや生産国という言葉を突き破り、交流がはじまるきっかけがNIPPON VISUALという場所から生まれることを願って、このことばを使います。