街の風景

ichiruの実店舗がある場所は、神奈川県三浦市の最南端にある、三崎という小さな港街です。

もっとしっかりというと、三崎の街は最南端ではありません。城ヶ島という島の安房ヶ崎が最南端とのことです。でもだいたい三﨑が最南端と言われてしまいます。城ヶ島には街の機能がないので、ちょっとおまけみたいに思われてしまっているのかもしれません。しかし、とてもいい場所なんです。岩場と海との美しいグラデーションがあり、その風景がメインといってもいいでしょう。想像してみてください。パノラマでその景色が広がっているのです。ぜひ一度見ていただきたいものです。

こちらは城ヶ島ではなく盗人狩という場所です。城ヶ島もこういった岩場が広くひらけていて気持ちのいい場所です。

さて、三浦市の方に話を戻しましょう。三浦市は平成30年1月1日に三崎町、南下浦町、初声町合併して三浦市になったそうです。それぞれの町名は残っていて、私は初声町にあるカインズホームによく買い物にいきます。そのカインズホームの隣に2021年4月20日、ヤオコーというスーパーがオープンしました。近隣では「またスーパーができるのか」というネガティブな雰囲気が多くありましたが、今ではヤオコーのことをネガティブに捉えている人はいません。ネガティブキャンペーンに参加したほとんどの人がヤオコーの顧客になっていることを、私は知っています。

ヤオコーの食材も新鮮ではありますが、三浦の食といえば海と畑があります。中でもマグロと大根は有名です。マグロで有名な場所はichiruのある街、三﨑町です。以前の三崎町、三崎港はとんでもなく栄えていたようです。とはいうものの現在も規模は小さくなりながら港の機能は残っています。そして、変わらずに品質の高いマグロが、毎日、三﨑の街を賑わせています。

ichiru のすぐ近くにある紀の代くろば亭は、名店だらけの三﨑の街でも大人気の2店で、もちろん2店ともそれぞれの強みがありとっても美味しいです。

ichiruのすぐ近く、振り向いた先の海です。軒が連なり、道に沿って船が停泊している様子がとても美しいです。

三崎港が賑わいを見せていた時代は、なんと江戸まで遡れるようです。はじめは港町として活気をみせ、次第に漁港としての整備が進んでゆき遠洋漁業基地としての都市形成が築かれていったそうです。

その華々しい輝きは昭和の時代にも続いていて、いま現在もお住まいになっている方々の心にも、まだまだ近い思い出として残っていて、その時のことをそのままに聞くことができます。

さまざまなお話の中でも特に印象に残っているのは、映画館が3つあったということです。三崎にお越しになった方ならお分かりだと思うのですが、とてもちいさな街です。その中に3つの映画館があって、それぞれ賑わいを見せていたなんて、どれだけの人が集まっていたのでしょうか。想像することもできないくらいの状態だったのでしょうね。

三﨑の港から少し離れるとすぐに山と畑が広がっています。この風景も独特で、とても美しいです。山の少しの隙間にも畑を作っていったことで、季節によっては畑が緑に染まったり、土色に戻ったりするという景色がうまれたのです。三浦市で貸し出しているレンタサイクルで散策を楽しんでいる方々も多く見かけるようになりました。

畑を眺めながら海をも展望できる珍しい景色です。

三浦市から見える富士山です。見える場所はいくつもあって、見えた時はいいなぁと毎回思います。

ぜひお越しの際は、お時間にゆとりを持ってお越しくださいませ。綺麗な景色や、風情と情緒が残る街並み、美味しいご飯と、たのしみが沢山用意されている三崎の街です。

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