ひみつの小部屋ってなんですか?

よくある質問

こんにちは。佐々木 拓馬です。私の簡単なプロフィールはこちらから。よろしければご覧ください。

よくある質問です。「ひみつの小部屋」ということばを ichiru のSNSで頻繁に見かけると思います。

定期的に説明をしたりするのですが、短い文章ではうまく伝わらず、怪しい部屋を用意しているいかがわしい古着屋だと思われています。

「ひみつ」で「小部屋」です。疑われてもしかたありません

知ってくださっているお客さまが「ちょっとひみつの小部屋を見てきますね」なんて言うのですが、危ない!やめておきなさい!目だ!目を狙え!と言いそうになります。実際は、全然危なくありません

怪しさを解くために書きはじめた文章で、余計な不信感を植え付けるようなことを書いてしまいました。怪しさに加えて危険まであるかのようになってしまいました。あとは怖さが加わればエンタメとして完ぺきで、もう、もともこもありません。

本当の話をしたいと思います。本当の小部屋は、とても小さいけれど、とてもわくわくする場所です。

ichiru の建物と、お隣の古民家との狭い路地を進んだところに小部屋の入り口があります。

実際、怪しさを感じますが、ichiru まで辿り着いた方は是非ひみつの小部屋にもお立ち寄りいただきたいです。ほんとにたのしい空間です

では、どういったアイテムが展開しているかをお伝えします。

ichiru が MADE IN JAPAN をセレクトしているように、古着屋にはセレクトの基準みたいなものがそれぞれにあります。

それが、ひみつの小部屋にはありません。ほんとうにありません。いや、あるかも。

かっこいいもの、かわいいもの、すてきなもの、good でグッとくる見ていて楽しくなるものを置いてます。通常、あまりセレクトされないような洋服もあると思います。

20年ほど前、80’s のドルマンスリーブをたくさん買い付けていたら、そんなものを取るなんて意味がわからない、とまで言われたことがあります。ほっといてほしいです

一般的な基準に頼りすぎてしまい自分を信じられなくなってしまうと、本当に好きで素敵なものを見逃してしまったり、分からなくなったりするということを、その時学びました。

もちろん、信じられないという言葉は無視しました

ドルマンスリーブを買い続けた私はドルマンスリーブとなり、ドルマンスリーブとして生き、現在では素敵ですねと言ってくださるドルマンスリーバーがいらっしゃいます。

ボケなのか本気なのか分からないことを言ってしまいましたが、瞬間瞬間の多くの人の意見は、ずれていることもあるということが珍しくありません。特に洋服の感性に関しては、それぞれの問題なので、余計にずれがあるようにも思います。

その体験と、ひみつの小部屋のセレクトについて通じるところがあるかもしれませんので、少しコーディネートの話をしたいと思います。

コーディネートというのは、どんなに自分にピタッとくる提案をしてもらったとしても、必ず自分でやらなければいけないものです。

ちょっと意味がわからないですよね。そう感じたあなたは間違いないです。解説させてください。チャンスをください。

提案してもらったお気に入りの組み合わせが、その日その時の気分、気候、向かう場所、これから会う人、感覚的な何かとか、様々な可能性で着ることができない、着たくないということが起こり得ます。

SNSでは素晴らしい感性を持った人たちのコーディネートを手軽にみて、参考にすることができます。私の時代は雑誌というメディアでした。多くの人が参考にしましたし、私も例外ではなく、ツールとしていいものだと思っています。

しかし、正解などはないはずなのに正解だと思い込んだ知識を信じすぎて、自分で自分を窮屈なところに閉じ込めてしまっているような雰囲気を感じることがあります。

その窮屈さは、人を参考にしすぎちゃってることが原因のひとつであるように感じます。

自分をもっと広い場所へ移してあげたほうが、気が楽ですし、楽しいはずです。

ふだん見慣れない自分では着かたを想像することができないものとか、柄はとても好みだけど自分じゃ着れないかなとか、そんな洋服を見て、ぜひ、自分について色々想像してみてほしいです。自分と遊ぶことこそが、自分を信じる第一歩です

洋服は着ることだけが目的のものではないと、私たち ichiru は考えています。

その場で見て感じたことを自分なりに整理してみると、自分に合わないと感じることがあります。

それをそのままにしないで、感じた小さなもの、些細なものを頭の中で拡大して大きく考えてみると、もともと自分の持っていた文化や想い、考え方が、自分とは違うかもしれないと思っていた素敵なものと混ぜ合わさったり組み合ったりして、何か新しい楽しみや考え方ががうまれてくるはずです。

そしてそれは必ずコーディネートに反映されていきます。

そういった好奇心の種みたいなものが、たぶん、ひみつの小部屋がセレクトしているものの根っこにはあるような気がします。

好奇心や憧れは、さまざまなものを芽吹かせる種となります。子どものように、自分の中に種を持ち、それを育てられる場所です。

古着屋という場所は、ヴィンテージのような時間的価値を体験できる場所であるとともに、探して、見つけて、驚いたりできる場所です。

ichiru のメインは MADE IN JAPAN のヴィンテージですが、それだけではワクワクする枠が狭くなってきてしまいます。思いがけず韻を踏んでしまいました

ひみつの小部屋は建物の構造上、メイン店舗から行き来ができないのですが、2つがあってはじめて ichiru の輪郭ができてくる表裏一体のものです。

いずれ、スムーズに行き来ができるように壁を扉に変える計画をしています。きっとどんどん楽しい場所になっていくと思いますので、ご期待ください。

で、具体的なアイテムはどんなものがあるの?って質問ですよね。うんうん、もちろんです、わかってます、お応えします。

説明するのはむつかしいから、みにきてね。

ではまた。

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