「臓物と」
5月30日(土)より、イラストレーター「ぴもうえ」さんの展示を ichiru 渚店・汀店の各店で同時開催します。
「当たり前にそこ(腹の中)にあるけど目に見えない臓物を、身近なもので表現する。」
と謳われてポップに描かれた臓器×生き物のイラストが、全20枚、ichiru の店内に並びます。
まずは、ぴもうえさんのプロフィールをご覧ください。
【ぴもうえ プロフィール】
幼少期から人体への興味を自覚する。
小学生の時に動物園で鶴を写生した際、
2本しかないはずの鶴の足を4本描く。
中高生では多様な人間を描くために、絵本を制作。
大学では「女性の裸体像」をテーマに卒論を書いた。
社会に出て、人に関わる仕事をしている中で、
人体の奥底に興味がわき、内臓を描き始める。
鶴の4本足の頃から見たものをそのまま具現化できず、
頭の中に思い描くものしかアウトプットできないでいる。

ichiru では「感じる。整える。混ぜ合わせる。」ということばを道標のひとつにしています。
違う言い方をすると、境界の無い感性を持つ事です。
彫刻家イサム・ノグチのことばに “Everything is sculpture.” というものがあります。直訳すると “すべては彫刻である” となりますが、イサム・ノグチの文脈を考慮して意訳すると、 “あらゆるものは形を持った表現である” というニュアンスになります。
ichiru の看板とも言えるイサム・ノグチの照明作品「AKARI」は、光の彫刻として製作されたものです。渚店と汀店にも違う種類のものがそれぞれ掛かっています。この作品からも分かるように、イサム・ノグチは彫刻と家具を分けずに考えました。
今回開催する「臓物と」は、洋服屋である ichiru でやる意味のある展示だと思っています。

洋服は第2の身体であると言われることがあります。洋服が身体の拡張であるならば、それは後天的に獲得した外部臓器とも言えるでしょう。
・皮膚を補助する
・体温を調整する
・身体を守る
・性や社会性を伝える
・擬態する
・群れを識別する
そう考えていくと、人間は自分の肉体を進化させる代わりに、道具や衣服などを代表とした外側を進化させた生物でもあります。そのひとつである洋服は、人類の進化の続きなのかもしれません。

洋服というものを拡張して捉え、纏っている身体の一部と考えた時、古着というものはまた面白い目線で見ることができます。
・擦れ
・日焼け
・シワ
・補修跡
・癖
このような古着の特徴というのは、誰かの身体の痕跡でもあります。さらに MADE IN JAPAN の洋服は、西洋服を日本人が独自に解釈し直したものでもあります。洋と和の境界は溶けて、日本人の生活に適応させた進化の記録でもある ichiru のヴィンテージ。
ichiru の店内で「臓物と」を開催することは、展示空間そのものが “身体の内部” になってしまうような錯覚に陥ります。はて、本当にそれは、錯覚なのでしょうか。ぜひ、体験してみてください。

今回の展示で最も特徴的なのは、人間だけを特別視していないという点だと感じています。
ぴもうえさんは、きっとその視線を自然に持っているのだとも感じています。
イラストを見ていると、人間の衣服も、虫の外骨格も、魚の鱗も、すべて生き延びるための表面部分であるようにも見えてきます。
文化としての側面を強く持つようになった現代の洋服は、もっと生物的な機能のあるものだと再確認できます。洋服を流行と切り離して見ることができるきっかけにもなりそうです。

会期は5月30日〜7月20日までとなります。(現在、渚店は早めに開店できる際、SNSでお知らせしてます。)
店内は特にディスプレイを大きく変えていません。通常の ichiru の配置の中に、ぴもうえさんの展示物が混ざっています。ヴィンテージの洋服とイラスト、ぜひ芸術的な体験を楽しんでいただきたいです。
展示に合わせて、関連グッズの販売もございます。はじめにご用意できのはバッジ (500円) です。さらに、カラフルなイラストにふさわしいステッカーと Tシャツも製作中です。ぜひ、お気軽に何度も足を運んでいただけたらと思います。
イラストの販売もします。30×30サイズのものが3000円となります。
各店へのアクセス方法は、ACCESS をご覧ください。
皆さまのご来店、お待ちしております。


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