ichiru の Tシャツプロジェクト
古着屋の大きなカテゴリーのひとつに、バンドTシャツがあります。
日本のヴィンテージバンドTシャツというのはとても少なく、希少を超して資料としての価値になるものです。なぜそこまで少ないのかというと、Tシャツの普及が海外に比べて海外に比べて遅かったので、70’s や 80’s のものがとても少ないようです。
しかし、現代のアーティストのものも古着屋で見かけることは少ないです。
様々な二次販売プラットフォームの拡大も影響しているでしょうが、デザインのいいものが少ないという要因もある気がしています。そういったことを考えていたら自然と「 ichiru でバンドTシャツを作ってみたい」と思うようになっていました。
それとは別に、洋服屋として洋服を販売するだけではなく、「着て行く場所を作りたい」という気持ちもありました。Tシャツと場所つくり、全く違うように感じる2つの想いが重なって、「ひとりでできるもん」という音楽イベントを2025年11月1日土曜日に開催することになりました。
初めてのイベント出演を快諾してくださったアーティストは三輪二郎さんです。
そして、イベントのTシャツをつくります。
勿論、Tシャツは、三輪二郎・Tシャツです。

シルクスクリーンのプリントは「 CCC 」です。
Tシャツのボディは MADE IN JAPAN の「JM001」を使用しています。
色はオフホワイトです。

公式の情報からボディの詳細を引用します。
【20/-度詰めコーマ天竺:綿100%】とあります。
「20/-」とは、糸番手の表記です。糸の細さや太さを番手と表記します。JM001は20番手の単糸または双糸で、程よく肉厚な感触です。太めの糸で、高品質なものによく使用されている糸です。
「度詰め」は、通常より糸密度を上げて編むというやり方です。糸密度は文字通り、生地中にどれだけ糸が詰まっているかということです。目が詰まり、伸びにくく、強度が高まる特徴があります。
「コーマ糸」とは、風合いがソフトで肌触りが良く、毛羽立ちが少なくなる特徴があります。手間をかけて糸の短い繊維やゴミを櫛で除いて長い繊維だけにすることで、光沢と滑らかさが出ます。
「天竺」は、編み方です。注意してみていると結構目にしているものだと思います。伸縮性が高く、さらっとした肌触りに仕上がります。
まとめると、適度な厚みがあって、光沢のある滑らかさで、とても着心地がいいということです。
触って、着たら、このような説明が一気に分かってしまいます。素晴らしいTシャツに出会えたと感じています。ぜひ、お手に取っていただきたいです。
ichiru の Tシャツつくりは三輪二郎さんのデザインから始まります。
そして、この先、どう進んでいくのでしょう。
楽しみに見守っていただけたら、いや、一緒に楽しんでもらえたら、楽しいですね。

コメント