ちいさな港町・三﨑という場所に店舗を構える ichiru へのアクセス方法をお伝えします。
そんなの住所でナビるわ、とのお声がはっきりと聞こえてきましたが、侮らないでね。
駅、ありませんから。聞こえませんでしたか。
駅、ないんですよ。電車の駅がありません。
駅から徒歩3時間って紹介のされ方、見たことありますか?
横浜育ちの私は見たこともないし、そんなことばを発するとも思っていませんでした。
道順が、ひとつのコンテンツになってしまうのです。そう思って楽しみましょう。
「遅い」というのは、観光にはなくてはならないものです。
新幹線で日々忙しく素早く仕事をしているが、喜んで江ノ電に乗るのはなぜなのか。
三崎のことで言えば、なぜマグロを食べるために行列をつくるのか。
東京ディズニーランドが本当に東京にあった時のつまらなさを想像したことがあるでしょうか。
これらの「遅い」「離れている」というのは、観光にとってコンテンツでありポテンシャルなのです。
どうやって向かうのか。三浦市に通る唯一の電車、京浜急行の終点・三崎口駅とその前の三浦海岸駅からバスで三崎港へと向かいます。
三崎口で足踏みして日が暮れる前にアクセス方法の解説に移っていきましょう。
その1 京急線 三崎口駅からバスに乗る。
三崎港へ一直線、寄り道などしない、三崎の下町で全ての時間を使うスタイルです。
改札を出るとバスロータリーが目の前に広がります。広がってはいますが、広くはありません。
①・②・③ のバス停しかありません。三崎港へは②を使います。分かりやすくて、大変結構です。
②番のバス停で「三崎港」「城ヶ島」「通り矢」「浜諸磯」行きのバスに乗りましょう。
降りる停留所は「三﨑東岡」「日ノ出」「三崎港」の3パターンがあります。ichiru に1番近い「日ノ出」に着くのは「城ヶ島」「通り矢」行きのバスで、3つの停留所全てに停まります。
「三崎港」行きのバスは「三﨑東岡」「三崎港」の2つの停留所に停まり、「浜諸磯」行きのバスは「三﨑東岡」1つ、となります。
おすすめの停留所は「日ノ出」と「三崎港」です。
ichiru にまっすぐ直行したいフリークでギークな強者は「日ノ出」の停留所から走って1分です。走らなくても、2分です。
風情ある情緒豊かな三崎の下町を、のんびり寄り道しながら歩いて ichiru を目指す「三崎港」の停留所は、停留所の目の前がまさに港になっていて、長い時間乗り物に揺られたある種の到達点となり、達成感を味わうことができるはずです。
この流れ、紹介の仕方では味も素っ気もないと感じてしまう「三崎東岡」の停留所ですが、地元の人には欠かせないインフラのひとつで、三崎の生活感あふれるとてもいい停留所です。
起点とした場合、バスの本数も多いので、帰る時に利用すると非常に便利です。
その2 京急線 三浦海岸駅からバスに乗る。
海沿いドライブ、ついつい降りて景色を堪能したくなる、何が目的でしたっけスタイルです。
三崎の街にも、もちろん海があるのですが、港の風景です。
それはそれで通常見かけない風情のある海の姿ではありますが、浜のあるパノラマに広がる海の姿も見たい!というのが人情でしょう。
それを移動しながら叶えてくれるのが三浦海岸から三崎に向かうバスであります。
ただし、綺麗な景色とのトレードオフで、大回りをして時間がかかります。
1番2番の停留所があり、そのどちらからも三崎港に行くことができますが、海沿いを走ってくれるのは2番から発車する「剱崎経由 三崎東岡行き」です。
1番から発車するルートは海沿いを通りません。その1で紹介した三崎口から乗るバスのルートと合流します。
じゃ、三崎口から乗った方が面倒ではないなと思ったでしょうが、三浦海岸にもおすすめのお店がありますので、ぜひ行っていただきたいです。
- ao → おいしいイタリアン。
- BAR そなちね → 素敵なバー。
- ベイサイドシェア → 海の目の前のカフェ&コワーキング。
- ねもと長嶋米酒店 → グッドセレクトなお酒とおいしいお米。精米も。
- KURAUDO -喰堂- → おいしいラーメンとお酒とおつまみ。
- ビストロ ナキータ → カジュアルでおいしいビストロ。
ここで終わってもいいのではないかと思わせてしまう名店揃いですが、三崎まで頑張って来てください。
あと少し、あと少しで三崎です。
三崎港にもグッドなお店が集まっております。
裏技 みさきまぐろきっぷ
三浦海岸駅からのパターンと三崎口駅からのパターンとを紹介しましたが、裏技があります。
みさきまぐろきっぷを使うと、お得になるという裏技です。
そう、むしろ、公式がバンバン宣伝してますので、隠された何かではありません。
つまり、裏技でもなんでもありません。
内容を簡単に説明しますと、往復の電車賃、京急バス乗り放題、まぐろ系のご飯、カフェ利用やお土産などにも使える乗車券パックで、3750円〜となっております。
品川から三崎口までの往復電車賃が約1500円ですので、ご飯もお土産も付いてくるとなると、お得感があります。
三崎港、到着。
到着してからも、まだまだ迷わせる三崎の街。
ちいさなエリアに、厳選してもこれだけの数のお店がひしめいています。
ゆっくりと時間をかけて移動して、旅の思い出の数とも言えるお店との出会いがきっとあるはずです。
ここに載っている場所で過ごしたら、きっと、また三崎に来たくなるはずです。
お会いできるのを楽しみにお待ちしております。
ではまた。
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