三浦KAIGAN Art Festival 2026

お知らせ

三浦KAIGAN Art Festival
ichiru 渚店での展示

三浦KAIGAN Art Festival が 7/18 〜 8/30 で開催されます。

三浦海岸の街にちりばめられた会場の1つとして、ichiru 渚店も参加してます。

三浦KAIGAN Art Festival の詳細はホームページからご確認ください。それぞれの場所で、様々な展示を見ることができます。

ichiru での展示は、「三浦KAIGAN Art Festival とは別だけど同じ期間に三浦市で開催されている、作品展の紹介」という展示です。

紹介する展示は、小網代にあるイハリウムというギャラリーで開催される「森羅万象 あらゆる存在 トマツ・ヤマダ2人展」と、misaki photo exhibition が企画している「往還おうかんみ、」の2つです。

それぞれ、解説していきます。


「森羅万象 あらゆる存在 ヤマダヨシオ・富松篤 2人展」

※以下、イハリウム公式からの引用です。

8月1日からイハリウムコアジロギャラリーにて「森羅万象 あらゆる存在 ヤマダヨシオ・富松篤 2人展」を開催します。

おふたりは、ともに木を使った立体作品を発表しています。いきもの、いつか見た実在動物、架空の存在なのかもしれない象徴をとらえ、カタチにしています。

ヤマダヨシオ作品は、2,500年前の埋木を切り出した時の木端を用いた作品「木端仏」シリーズ、流木のかたちからいきものや顔を表情を見立てて像を掘り込み表現した立体「みえてきた!」シリーズ、新作の野焼き、海砂焼き陶(やきもの)作品をご紹介。

富松作品は、イハリウムにて7月完成したばかりの新作を2点を含む4点を再構成して展示いたします。

作家紹介

・ヤマダヨシオ

陶仏、石仏、木仏、仏画曼荼羅などを独学で研究し約45年。10か国を巡り彫刻などを学ぶ。3000年前に埋もれ石化した木,高さ3m越えの縄文杉の流木など、個体から浮かび上がる像を掬い取るように掘り起こし、作品として甦らせる。他にも粘土や壁画、路上チョークアートなど表現方法は多彩。
三浦市三崎町の無国籍まぐろ料理専門店「くろば亭」の親方。マグロの魅力を伝える伝道師でもある。   
“造ることに全精力を傾け、食べる人、見る人に全ては託す”

・富松 篤

1985年和歌山県生まれ。彫刻家。東京造形大学大学院造形研究科修了。木彫の人物像を中心に制作。2016年宮城県石巻に制作拠点を移す。浜に漂着した流木の造形に惹かれ、流木を用いた作品を制作。


「森羅万象 あらゆる存在 ヤマダヨシオ・富松篤 2人展」を ichiru 渚店で紹介するにあたり、【ヤマダヨシオの新作を含む絵画2点】と【富松 篤の過去作品2点】を展示します。

作品数は少ないですが、見応えあります。

富松 篤さんは三浦KAIGAN Art Festival にも参加されていて、砂浜に流木アートが展示されています。その流れで ichiru 渚店の2階に来れるというのも見所です。流木と海はこれ以上ないほどの相性の良さですが、その流木を作品として迫力ある存在感で佇んでいる光景を鑑賞できることというのは、今年の三浦海岸最大のポイントではないかと感じています。

ヤマダヨシオさんの作品も大きいだけではない凄みがあります。

三浦、三崎では有名な「くろば亭」の創業者でもあるヤマダさんですが、人知れず作り溜めていた作品が無数にあると伺っています。溢れるエネルギーがそのまま作品に映り込んでいるような、動き出しそうな絵画をぜひご覧くださいませ。

何かを感じていただき、更に2人の作品に深く触れたいと思えるような体験を ichiru 渚店2階からイハリウムへと繋げられるはずです。


「往還を績み、」

■ 企画趣旨

本企画は、三浦市にかつて存在した紀州移民による出稼ぎ漁業「マカセ」を起点に、土地と土地を結ぶ往来の記憶を現在の表現とし て立ち上げる展示である。

是恒さくらは、これまで海に関わる生活の聞き取りをも とに制作を行ってきた。本企画では、三浦半島でマカセ網の存在を知ったことを契機に、新たな作品を制作する。一方で妻木良三は、紀州(和歌山県湯浅町)に生きる立場から、自身の制作を提示する。

両者を並置することで、偶然の出会いから立ち上がる視点と、歴史的に連なる土地の記憶とを重ねて提示する。

■ 展示内容

・是恒さくら:マカセ網を契機とした新作と移民をテーマにした過去作(テキスタイル・映像・資料・構成展示)

・妻木良三:既存作品および新作(絵画)

■ 作家について

是恒さくら(これつね さくら)

1986年広島県呉市音戸町生まれ 。2010年アラスカ大学フェアバンクス校卒業。2017 年東北芸術工科大学大学院修士課程修了。2022年~2023年、文化庁「令和4年度 新進芸術家海外研修制度」にてノルウェーに滞在。鯨類と人の関わりを国内外各地でリサーチしながら、刺繍や文章、小冊子とし て発表し ている。過去の主な展示に2024年「currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って」国際芸術センター青森ACAC(グループ展|青森県)2025年国際芸術祭「あいち2025」──灰と薔薇の あいまに(グループ展|愛知県県)

妻木良三(つまき りょうぞう)

1974年生まれ 。和歌山県湯浅町出身。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。1998年より鉛筆による絵画を描き始める。東京での活動の後、2008年に和歌山県湯浅町に帰郷、自坊の本勝寺で僧職を務めながら研鑽を重ねる。主な個展に2011 年「ZONE」(O nomachi α、和歌山)、2013年「幻標」(梅香堂、大 阪)、2017 年「渚にて」(K UGUR U、山形)、2020年「穴に絵をならべる」(みなべ町海岸、和歌山)。また2006年「VOCA展 2006」(東京都美術館)、200 7年「線の迷宮II—鉛筆と黒鉛の旋律」(目黒区美術館)等に参加。1999年武蔵野美術大学卒業制作展三雲祥之助賞、20 16年度和歌山県文化表彰文化奨励賞を受賞。


「往還を績み、」を ichiru 渚店で紹介するにあたり、案内マンガ【「往還を績み」ができるまで】と、【作家の本】を展示します。

「往還の績み、」の番外編となる物語と、作家紹介を盛り込んだ漫画になります。

漫画は、三浦市の絵本作家・砂山恵美子さんが今回のために手掛けているという豪華で貴重な作品です。制作の背景にある物語を、漫画から感じ取れるように仕上がっています。

重要なキーワードとなる「マカセ」のことを真ん中に置き、展示に至る経緯が漫画化されています。

それにまつわる形で登場する三浦海岸の郷土史家・長島文夫さんのことなど、たくさんのリサーチの結果がどのように作品へ落とし込まれていったのかが、漫画ならではの表現でわかりやすくまとめられています。

マカセとは、江戸時代に紀州(現在の和歌山県)から関東へ出漁してきた漁師たち、あるいは彼らが使ったマカセ網(大型のイワシ巻き網)を指す言葉です。

紀州の漁師は優れたイワシ漁の技術を持っていました。

当時、三浦半島沖はイワシの好漁場だったため、紀州の漁師たちは毎年遠く和歌山から船でやって来ました。紀州の漁師たちは、沖巻き網漁法、マカセ網の使い方、網の製作技術などを三浦の人々へ伝えたと言われています。

同時に、大人数で漁を行う組織運営、大型漁網の製作・管理、投資して利益を分配する経営方法、江戸への販売ルートを持ち込みました。マカセは三浦に、漁業を生活ではなく産業として成立させるノウハウを伝えたと考えられています。

紀州と三浦への船移動は、命の危険も伴うと共に、大型の網を移動させるのもリスクでした。大型の網はとても高価で、現代の価格で数千万円とも言われています。その流れで、しぜんと、定住するという選択が出てきました。マカセの墓は市の重要文化財となっています。

是恒さんは鯨の話を集め、その話をもとに刺繍作品を制作してきた方です。近年は海を介した移動・移民に興味を持っていて、今回の展示ではマカセのことを作品にしています。

妻木さんはマカセと同じ和歌山県湯浅町のご出身で、鉛筆による絵画を制作しています。マカセのことをテーマに作品を制作したわけではありませんが、マカセの土地をルーツにもつ妻木さんが描く作品と、是恒さんの作品との不思議な混ざり合いは、体験してこそ伝わる事が多くあるはずです。

三浦の歴史を作品という形で体験できる貴重な機会となります。ぜひ ichiru 渚店で体験した足で本展へと足を運んでみてくださいませ。


渚店 2階から海が見えます。

MADE IN JAPAN のきれいな洋服と自然と、美術作品を一緒に楽しめる機会をお見逃しなく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました